MUKU-DATA  姫小松 賃挽き製材 (10/30)

昨日、姫小松の丸太が持ち込まれ製材した。
姫小松(ヒメコマツ)・・ 聞いた事あるようであまり耳しない名前だなぁ・・
と製材に立ち会った。

よく知らない木の製材はなるべく見るようにしている。
木肌、挽き易いかどうか、香り、木目、・・・
実際に工場に立って触れる事で、知らなかった材種の事を
また少しは知ることができることはありがたい。

今朝、ヒメコマツってなんだろう・・?と少し調べたら
五葉松の事らしい。
五葉、ゴヨウと良く先代が口にしていたし、材木屋になりたての頃は
紅松や五葉松を造作用に製材していたような記憶がある。
五葉松っていえば、盆栽の方が身近かもしれない。

そーかぁ・・ 五葉の事だったのかぁ・・ と。
でも実際に認識しながら製材の手伝いをして触ったのは初めてだった。
この色と木目からして、木材倉庫にある小さな一枚板もきっと姫子松に違いない。
製材時は挽き易かったし、個体差はあるのだろうが脂も殆どなく製材するのに
支障はなかった。
材面の触った感じはやはり少し脂っぽくしっとりしていて、
鼻を近づけると薄っすらと松の高貴な香りがする。良いものだ。

松材に関しては、パイン床材やピーラー造作材、米松などは多くを扱ってきたが
国産の松となると詳しくはなくハードルが高くなる。
上質な造作には床の間廻りに松の板が使われていたようだが
残念ながら突板張りの床の間類は扱った事があるが無垢の松は出したことがなかった。

一番身近にありながら、一番苦手、、?扱いが少なかった材種かもしれない。